カラーベストの場合、重なり部分に隙間のない場合はタスペーサーというものを差し込みます。重なり部分を塗料で塞いでしまうと、ストロー現象で雨漏りの原因となります。
30年近く前、私がまだまだ修行中の職人の頃、塗替えて雨漏り・・・原因をメーカーに聞いてもわかりませんでした。今は当たり前のクラッ・・・(やめときます)(^^;
以前はカッター等で重なり部分を根気よく切ってましたが、最近はではタスペーサーを使用することの方が多いです。
こんなものを重なり部分に差し込むだけ!
しかし、全面やる必要は無いと思います。
塗る前の屋根の隙間から判断して、塗った後の屋根の隙間がどの程度確保出来るかを見定めるようにしております。
新築時はカラーベストも、下地に添ってピタッ!と敷かれているので、程良い隙間で一定ですが、築10年も経ってくると、直射日光を受け風雨にさらされた屋根材は徐々に反ってきます。
適度に屋根材と屋根材の隙間が空いている場合もあります。
時には5mm程の隙間がある箇所もあり、塗料でその隙間を埋めようと思っても埋める事は出来ません。
そんな屋根の塗装を行う場合には、タスペーサーで隙間を強制的に開いておく必要がありません。
2回目の塗替えで、旧塗膜がガチガチに固まっていることがあります。最悪です(-_-;)
その場合タスペーサーを差し込む事が困難な場合があります。無理やり差し込むと割れそうで怖いです。
その場合は、やっぱりカッターもしくは私の友人のアイデアで販売されている山越スクレーパーで根気よく余計は塗料を除去します。
これが山越スクレーパー!
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